前回、
前々回の記事で、すでに書き尽くしている感がありまして、ネタが思い浮かびません!!!(笑)
ヴォドピーヴェッツのように、それまでなかった文化伝統を創造しようという気概で、常に張りつめたテンションでブドウ栽培&ワイン醸造をする人もいれば、コステ ピアーネの当主ローリスのように、伝統を盲信しているのではなく、体感レベルで伝統の中に理(ことわり)が存在することを悟ってしまった人の行為行動は、ゆるぎなく、それでいて自然体で…いい意味でアップデートのない彼らなので、ネタが思いつかなかったのかと…。
急峻な斜面の畑の草刈りを全て手作業で(刈り払い機を使って)するので、父&息子2人の3人で管理できるのは、6ヘクタールが限界。
だから6ヘ クタールしかブドウを栽培しないし、結果、作柄が良い年でも60000本がMAXの生産量。
でも、それで家族全員が問題なく暮らせるのだから、それ以上に 何を望む必要があるの??
そんな彼らの謙虚な姿勢は、ワインの味わいの中にも表現されているような気がしますし、こんな謙虚な人たちだから、 自然環境に対しても謙虚でいられるのでしょうし、自然環境に対する畏敬の念を持ち合わせているから、醸造面でも謙虚な(極端に干渉することを嫌う)姿勢を 貫けるわけで…。
多くの造り手が、現代的な手法のプロセッコ生産に流れていく中で、94年の創業以来、一貫して補糖も酵母添加も行わずに瓶内2次醗酵させる、伝統的な微発泡プロセッコを生産し、一時期は彼らだけがその手法を採る造り手がいないという状況を経て、3年前には、彼らのような伝統的手法を採用する造り手が現れてきたと書きましたが、今現在でもその数は増え続けているようですし、そのうちの何軒かのワインが実際に日本にも入ってきている…きっと、彼ら的には自分たちのワイナリーの商業的成功以上に、伝統回帰する造り手が増えていっている現状の方に大きな喜びを感じているのだと思います。
ここまで書いたところで、彼らが所属するグループのサイト内で彼らの言葉を見つけたので、その訳を載せます。
我々は、ブドウ栽培家、ワイン生産者であるよりも何よりもまず、我々が住み、農作業をしている土地の管理人、門番であり、我々の課題とは、我々よりもあとの世代の為に健全健康な大地を残すことであると考えている。
このように考えられるブドウ栽培家、ワインの造り手が増えれば増えるほど、ワインも社会もより素敵なものになるのではないでしょうか?
今回のオッティマーナ緑2014には、長男ラッファエーレが今夏結婚した奥さんと、新婚旅行を兼ねての来日です!!
前回は、いろいろな意味ではっちゃけたラッファエーレ、今回はおとなしくしてくれると思われ、運営者サイドとしましては、ひっじょおおおおおに助かっております!!!!(笑)
彼らの畑の中でも、最も急峻な区画を上から覗き込んだ写真、実際に見るともっとえげつないです。