久しぶりにイタリア時代からの親友、有馬のお店に行った。元々小さな店なのに、どんどん席数が減っていってる・・・流行っている店のやることとは思えないこの攻め具合が有馬らしいっていえば有馬らしい。
料理も非常に面白かった。
坊ちゃんかぼちゃのスープ
微妙に辛味があって面白い、かぼちゃ自体の味が濃いだけに、あってしかるべき感じ。これにもジャンニ・フラージのコショウを使っていたのだろうか?ウニは別に要らないかな。
但馬牛のカルパッチョ
モモと前脚の付け根かどこか、2種類出た。なんでもこの牛、丸のままの状態で1ヶ月くらい熟成させたものらしい。確かに生なのに繊維っぽくなくネッチョリと溶ける感じの食感。非常に美味、やっぱ赤身の肉の方が好みだなー。塩味もほとんど付けてないくらいだったので、野菜の酢漬けは上に乗っけるのではなく、添えといて欲しかったかも。
アラのミネストローネ
うーん濃厚。いつも思うけどアラって野卑てるなぁ。僕みたいながさつな人間にはぴったりくる。塩もばっちっと効いていてナイス。生の唐辛子の辛味が素敵。アラをもっとフィーチャーするのなら野菜は全く入ってなくても面白いかな。
鮎のリゾット
秀逸、この言葉に尽きる。3枚におろして、身は焼き、頭と中骨でリエットみたいなものを拵えて、内臓でソース。うーん鮎食べた!!!って感じのする塩焼き以外(おっと、稚鮎フリットも鮎食べた感あるな、そういえば)の料理はこれが初めてかも。また食べたい。
鳩 手羽 ムネ レバー 砂肝
どれも本当に美味しかったが、ビックリしたのはムネ肉。なんでも、ベリーに漬け込んでおいてから焼いたものということで、肉から本当にベリーの香りがしてくる。ソースにベリーを使うっていうのは良くあるけど、こういう風に隠れて使われているっていうのは初めて。そしてビックリするほど柔らかかった。照り焼きの肉が柔らかくなるのは味醂などの甘みが肉に入り込むことによってなんだと有馬に説明を受ける。へーーーと素直に感心。
カルチョーフィのリガトーニ
何故だかパスタに戻る(何故も何もない、僕が食べたいって言ったからだったっけ・・・)
トマトのソルベ、トマトのジュレ、ヴァニラのアイス
気づいたら食べ終わってて、あわてて連れの人の食べかけを撮りました。ソルベはフルーツなんじゃないかと思うくらい野菜っぽくなかった。このお皿も辛味が効いてて素敵。一瞬で食べ終わった。
で、飲んだワインはというと、
自分の扱っているものなので、あーだこうだ書いても仕方がないような気がするのではありますが、アンジョリーノのメルロー2000年は滅茶苦茶美味しかった。久しぶりに感動の域にまで到達するワインでした。
そのあと4時半くらいまで熱く語らってしまいました。
有馬ーーー、ご馳走さまー。