昨日、成田から奴らが帰っていきました。
嵐のような9日間で、僕自身いまだに良く整理が出来ていません・・・。ただ造り手達は、自分たちのワインを扱う人たちや実際に飲む人たちと触れ合うことが出来、なおかつ各所で皆さんに熱烈に歓迎されたことに半分動揺を覚えながらも感動していました。
僕と野村ユニソンさんをフォローしてくれた各地の関係者の方、大変お疲れ様でした。そして本当にありがとうございます。本当に良い友達-お客さんに恵まれているなぁと改めて思ってしまいました。
そして、試飲会やイベントに参加してくださった方々にも、お礼を申し上げます。試飲会での皆さんの非常に細かい部分に対する質問、試飲の仕方などに皆さんのプロフェッショナリティを造り手達は見たようです。
そして大阪、札幌、東京のイベントに参加してくださった方、皆さん各々の来場なくしては、あの雰囲気は生まれてこなかったのではと思いますし、あそこにあった空気はまさに”和醸良酒”と言えるものだったのではないでしょうか。沢山の方の御参加、本当にありがとうございます。
僕にとって、彼らに皆さんを見ていただくことは、いかに日本という国が彼らのようなワインにとって重要な国であるか(僕たちの中にある、派手な味わいより本質的な味わいを尊ぶ日本料理からくるであろう考え方)、そして彼らのワインがもう既に愛され浸透しているということ、そしてそして僕がいかに素敵なお客さんに囲まれているか、を彼らに認識してもらう上でとても大切なことでした。
逆に皆さんに彼らを見てもらうことで、彼らの人柄とワインの性格に相関性があることを感じてもらえるのではとも考えていました。ワインの品質を決定する上で重要な要素はテロワールやブドウではなく、テロワールやブドウ、ヴィンテージ自身に表現力を与えるために人為的な関与を極限まで減らそうと常に努力する人そのものなのだということを見ていただけたのではないでしょうか(もちろん2次的以降の要素としてのテロワールやブドウの重要性はあるとも思っていますが)。
世では”マニアック”とか”いっちゃってる"とか言われてしまう僕ですが、僕自身は純粋に彼らのワインが好きで(というか彼らのようなワインでないと本当に飲まない。それはもう感じの悪いほど)、むしろ彼らのワインこそ僕の中ではメジャーなわけで、そして彼ら自身が好きなだけなんですよね。彼らもそんな僕のことを本当の友達(ほぼファミリーかも)として大事にしてくれるのを感じるにつけ、未だに彼らのワインを売ることは決して簡単なことではないけど、これからもこの道でまっすぐ突っ走って行きたいと再確認した今回の旅でした。
次回はそれぞれの造り手が旅の最中に僕に語っていた、それぞれが印象に残ったことなどを紹介しますね。