朝起きて、朝食食べてすぐにセラーへgo!
というわけで試飲、
ラ ビアンカーラのワインは、
I Masieri 08,09
Sassaia 08,09
Pico 08 クリュ別
Taibane 06,07
Merlot 07
SoSan 07
Daniele君のワインは08を一通り。
そしてあわただしく出発、ヴァルポリチェッラの造り手、ヴィッラベッリーニに行きました。
畑を見学。
オーナーのチェチリーアがヴィッラベッリーニを購入する前からあったブドウの樹。この辺りは伝統的に棚仕立てで、昔は杭の代わりに桑や桜(サクランボ用の)などの生きている樹木を利用して棚を作っていました。写真にもブドウ以外の樹が見えると思うのですが、その名残です。
新しく彼女が植えた畑は全て仕立ての低いアルベレッロ。フォルム的にもより自然な気がするとチェチーリア。彼女はヴェローナの一等地にホテルを持つ一家の娘で、ヴィッラベッリーニも、修復、改装してホテルにするつもりだったらしいのですが、街から田舎に移り住んで、自然、農業、ブドウ栽培、ワイン造りに魅せられてしまって、ワインを造る事にしちゃったという異色の人。だからなのか、既成概念(一般的に信じられていること)に縛られず、特に構えることなく、畑でもワイナリーでも自然なアプローチを心がけられるようになったのでしょう。
ブドウを陰干しするための箱。レチョートに使われるブドウはもちろんですが、実は彼女のヴァルポリチェッラには、陰干しした、アマローネにもなりえるブドウが使われています。普通に収穫されたブドウと陰干しされたブドウは別々に醸造、熟成させられまして(醸造に関しては時期が違うので当然ですが、その後熟成期間中も分けて・・・)、ボトリング前に彼女がバランスが良いと判断した割合でブレンドされ、ボトリングされます。樽によっては彼女が望まない方向に進んでしまうものも出るらしく、それもブレンドの対象とはなりません。で、残されたワインはというと、自家用だったり、地元で量り売りをしてしまうようです。
その結果ヴァルポリチェッラとレチョートを合わせても7000本前後しか生産されていません。
以前はアマローネも造っていたのですが、日常的に飲めるような飲み心地を持ち合わせたワインでない事、そしてワイン自体の個性に陰干しの要素が強く出すぎてしまって、ブドウ品種、テロワールや各ヴィンテージの持つ個性が後ろに回ってしまうという理由から、今ではアマローネを造っていません。
初めて彼女のヴァルポリチェッラを飲んだときはそこまで琴線に触れなかったのですが、次の年に2004年を飲んだ時に、そのポテンシャル、そしてヴィンテージごとの際立った個性(アマローネ、ヴァルポリチェッラで感じたことのなかった感覚でした)に感銘を受け、取引を始めました。
簡単に食事をご馳走になって、一路パルマへ!