パルマを出発、ブローニを目指します。
ブローニと言えば、
バルバカルロ。バルバカルロと言えば、
リーノ マーガ翁
リーノ翁の若かりし日、何ものにも屈しなさそうな屈強な意志を感じる目です。
レーヴィのアトリエとこの部屋はいつ行っても同じ風景、時間が止まっているよう。
2008年ヴィンテージは、2度の雹でブドウは壊滅的な状態で、収穫したブドウもワイン一樽分にしかならず、品質的にも満足でないということで、ボトリングを行わないことにしました。造ったワインは親戚や近所の人にあげちゃうって言ってました。
生産量ゼロ、凄まじい響きですよね。
試飲したワインですが、
Montebuono:07以外が何も書いていない、つまりたっくさん試したのでしょう・・・。
Barbacarlo:07,06,02,00,96に1961!
昼食もご馳走になって、今度はピエモンテへ向けて出発です。
向かうはCasale del Monferrato郊外、
牛といえば、
フランチェスコ ブレッツァとその家族。
ブレッツァはイタリアで一番最初にデメター(バイオダイナミック農法の認証団体)の認証を受けた造り手。肉牛を飼い、飼料は自家生産、それ以外に穀物も作り、ブドウを栽培しワインも造る。彼の生産するブドウの一部は、デメターがジュース用に買い上げています。
彼にとっても2008年はきつかった年で、雹で80%以上のブドウを失ってしまったとの事。保険に入っていたので事なきを得たようですが、彼がこう言っていました、”お金が戻ってきたからいいというわけではなく、僕は本当にワインが造りたかったんだ”。身につまされます。
セラーで2008年の白、グリニョリーノ、フレイザ、バルベーラをタンク・樽から試飲、ボトルからBarberaSup.05を試飲。
そしてみたび移動、アックイ テルメ方面へ、”ご近所のおばちゃん”こと、ブオンヴィチーノにイザベッラを訪ねます。ここで我らが先生、ロレンツォ コリーノ博士も合流、夕食を一緒に。
飲んだワインは、
Il Buonvicino:Achille07
Case Corini:Bricco 03,La Barla 1999,1994
イザベッラがプリモはどうする??と聞いてくれ、リクエストに答えてくれたのが、Agnolotti alla Monferrina(もしくはnel vino)というお料理で、アニョロッティと呼ばれる小さなラビオリみたいな詰め物パスタを茹で上がった後、温めたワインを満たしたお椀に入れて供するというなんとも素敵なお料理。ロレンツォの呆れる顔をよそに、アルコール度数17%を超えるモンスター、Bricco03でやってもらう。いやー酔いの回ること回ること!皆さんもホットワインをやるときは、くれぐれもアルコール度数の低いもので!!!
うちもこれ欲しーーーい、壁取り付け型のオープナー
理屈抜きで旨い!止まらない僕。