ビール飲みながら書いてたら眠くなってきちゃいました・・・。
お城のようなラ ストッパに泊まらせて貰って、翌朝、エレナも合流、僕に見せたいということで車で畑見学に。
野ウサギに遭遇。
トスカーナはマッサ マリッティマまで行かなきゃいけなかったんで、お昼前には出発、この日の夜日本に経つサノヨーコともお別れです。
で、マッサ ヴェッキアのところでばばっち再合流。
ちょうどボトリングをしていました。赤い服を着ているのが、マッサ ヴェッキアの現当主のフランチェスカ。ファブリーツィオは、マッサ ヴェッキアという会社(農業組織)の中で、スーパーヴァイザー兼醸造責任者という役に退いたのです。ですので2009年以降にボトリングされたものは、フランチェスカの名前が入っていて、ラベルも若干変わりました。相変わらずファブリーツィオがワインを造るので何にも変わりませんからご心配なく!
なぜそんなことになったのかといいますと、人里離れたところに建てた家で、”ほぼ完全自給自足”を目指そうと決意したからなんです。ありとあらゆる家畜、家禽を飼い、飼料も自分たちで育てたものを使い、ハムサラミチーズも自分で作り、パンも焼く。これを実現するためには、限られた時間をよりブドウ栽培以外の農業に充てなくてはいけない。というわけで、フランチェスカを当主に据えたのと同時に2人のフィックスを雇い入れ、醸造以外の日々のワイナリー仕事は3人に任せるという風になりました。
2008年はマッサヴェッキアにとってもきつい年で、最終的には例年の2割程度の生産量となりました。春先の長雨で、トラクターを畑の中に入れられずにいたら(ファブリーツィオのポリシーとして、土がある程度乾くまでは絶対にトラクターを入れないそうです。ただでさえ畑が地質的に硬くなり易いので、土が湿っているときに重みがかかるとますます潰れて硬くなり、空気が抜けてしまうからだそう。)、突然暑さが訪れ、ブドウが結実せずに枯れてしまったそうです。ですが、不幸中の幸いといえるのが、残ったブドウに関しては非常に満足のいく品質とのことでした。
ベッペ リナルディのセラーにはこの写真が貼ってありまして、”バリックの、最良の利用法”というコメントまで書いてあります・・・。