今年ほど今日が大晦日だと実感した年はないような気が。現在お世話になっている奥ちゃん実家の、僕たちの寝床棟の窓拭きをやっちゃいました。自分の部屋の片付けとか以外では、本当に初めてじゃなかろうか、いわゆる”大掃除”に参加したの。
2007年を軽く振り返ってみますと・・・
仕事的には・・・
販売のほうはお陰様で、今年も順調に売り上げを伸ばさせていただきました。お取引いただくお客様もかなり増えました。ただ前にも書きましたが、売れれば当然再び買わなければならず、その際のユーロ高には本当に苦しめられもしました。今までは出来るだけやらずにいた、同ヴィンテージのワインの値上げという事態も避けられませんでした。
造り手のラインナップ的には、ユーロ高のせいで現状維持がやっとといった感じでした。それでも、入ってきたワインたちはそれぞれ個性的で、僕的には良い仕事だったと自画自賛できちゃうほどです。
長らく探していたサルデーニャからはパーネヴィーノ。
ポスト・サッサイア的な白、出来れば南の雰囲気のあるものと考えていたら、モナステーロ ディ ヴィトルキアーノ。
ヴァッレ・ダオスタで、僕が(個人的に)納得できるレベルのもので・・・ということで、ヴェヴェイ。
本当にひょんなことでワインを知り、人に惚れた、モスカート・パッシートのエツィオ チェッルーティ。
僕は常々、”イタリアの文化を背負ってる”という自負のもとに商売をしています。イタリアでも決して”売り易い”部類には入らない、というより極めて売りづらい(レ・ボンチエのジョヴァンナに言わせれば、”もうほんとんど売るのが不可能な”)ワインばかり抱えている僕なわけですが、僕が本当に美味しいと思っちゃっているのでどうしようもないですし、そこに”文化”を見てしまったので、そしてその文化を守ろうとする造り手のことも知ってしまった今、それを少しでも多くの人に伝え、それに共感してくれる人を増やすことが僕の使命だと考えています。
この僕の考えを、ワインだけから感じ、それをお客さんに伝え、そのお客さんも高い打率でそれに感応する・・・というまず考えられない場(お店)が出来たのも今年でした。”蒔いてこそ種”をモットーに、呼ばれればどこにでも馳せ参じる準備のある僕ですが、今までやらせてもらったワイン会のようなもので、このお店ほどの、店とお客さんの一体感を見たのは初めてでした。そこは、メディアで評価されたからではなく、飲んで自分が心底美味しいと思ったものを楽しむ人達であふれていました。開店してまだ間もないのに、既に文化の芽が育っていることに本当に驚きました。この秋には僕との過酷なイタリアツアーに耐え、実際にワインの造られる現場を見、造り手を知り、更に断固たる決意でお客さんに伝えることにフルパワーで臨んでいる、自称”店番”の方には2007年のヴィナイオータ的新人王と、”記録より記憶に残る”的、MVPをあげたい!
ちなみに記録に残る方のMVPですが、毎年毎年圧倒的なパフォーマンスで他を寄せ付けない、近所の酒屋さんが4年連続の受賞です。一切の先入観を排除しようとしながらワインに向き合う姿勢にはほんと感服させられます。フさん、僕はスーパーサイヤ人ではありません。ただ、イチローがスーパーサイヤ人だというのなら、やっぱり僕もスーパーサイヤ人の一員に入れてもらいたい!!来年も美味しいワイン色々御馳走してください。
”盗塁王でもなんでもいいんで僕にもタイトルを下さい!!”なんていう可愛い奴も新宿3丁目にいたっけ。オープン当初、量の問題ではなく、選んだワインの内容的に僕をがっかりさせたけど、自分が頭でやれるようになって、内容的にも満足な感じになってきた。お店も好調のようで、それに伴い、お買い上げいただく量も増えた。そんな彼にはセリエBの優勝&セリエAへの昇格とセリエB-MVPを。
1月にはラ・ビアンカーラのアンジョリーノ一行が、11月にはグルッポ ヴィーニ ヴェーリの6人が来日、各地でイベントをやりました。お陰様で各地とも盛況でしたし、造り手も滞在に凄く満足してたようなので、迎える側としては一安心。これもひとえに、会場に足を運んでくださった皆さんのお陰と思っています。本当にありがとうございました。来年はどうなるか分かりませんが、再来年くらいにはまた何人かに来てもらおうと思っていますのでお楽しみに!
個人的には、何の問題もなかったような気が・・・。家族は健康だし、息子は健やか育ち、優しい子のような気がするし。やっと乳離れも出来て、奥ちゃんもほっとしています。
つくばの家と倉庫のほうも順調に進みました。来年の5月に完成し、その後引っ越す予定で、会社も今の世田谷からつくばの自宅に移すことになります。
このブログを呼んでくださっている方、1年ずぼらな僕に付き合っていただき、ありがとうございました。来年はもう少しマメに更新できればと考えておりますので、お付き合いくださいね。
というわけで皆さん良いお年を!
そしてFeliceAnnoNuovo2008で!!!